Bauhaus 1926
バウハウス校舎(デッサウ)
Dessau,Germany
Walter Adolf Gropius(1883-1969)
1919年、ドイツ中部のワイマールにおいて、ワルター・グロピウスを初代校長とする工芸美術学校「バウハウス」は設立された。その後1926年には、グロピウス自らの設計による「デッサウの校舎」が建設され、モダニズム建築の代表作として注目を集めた。
グロピウスは、1925年の著書「国際建築」の中で、装飾を廃した機能主義による普遍的な建築様式を提唱し、デッサウの校舎はその理念に基づいてつくられ た。そして、それは各校舎を立体的につなぐダイナミックな配置計画により、大規模で複雑な機能を備えたモダニズム建築の最初の実現例となった。
やがてバウハウスは、二代目校長ハンネス・マイヤーの後を継いだミース・ファン・デル・ローエの時代にベルリンに移転するが、1933年にナチスの圧力で閉校に追い込まれ、14年の歴史に幕を降ろす。しかしその理念は、やがて20世紀後半の世界を席捲する流れとなり、現在まで受け継がれている。
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